Link!

ずっと、きっと、もっと、会いに行くよ!

止まない雨に願った日

王子、お誕生日おめでとうございます!!!
今年もやってきました。
悩みに悩んで結局3年連続続きものです。
これこれの続き物になりますのでよろしければ。

*いぐ→←のく
*前作から1年後、高校3年生の夏

 

これ言っとかないと違和感すごいかもなので、苦し紛れに補足しますが…
王子の心境が1年前に比べると変わってる想定です。ただし関係性は3ミリくらいしか変わってません。笑
そして1年間で何があったのか?という話は今のところ特にご用意がございません。不親切設計で申し訳ありません、、、

 

それでもいいぜという方のみ続きよりどうぞ。

 

 

 

今日は珍しく曇り空だった。
ここ最近は毎日毎日よく飽きないなってくらい晴天が続いて、嫌になるくらいジリジリと日差しがアスファルトを照りつけていた。でも今日は今にも雨が降り出してしまいそうなほど、昼間だというのに薄暗い。

このあと1時間もすればイグニスが部屋に来る。その数時間後にはプロンプトとグラディオも。今日は俺の誕生日で、3人が俺の部屋で祝ってくれるのもこれが3回目だ。
イグニスは料理の仕込みがあるからっていつも早めに来てる。それは今年も同様で、昨日の夜に昼過ぎには行くと連絡があった。料理の準備、手伝おうとしたら黙って座ってろって怒られるんだよな。ま、どうせ大したことできねーし、俺。

とにかくそういうわけで、出掛けるとしたら今しかなかった。今日は楽しみにしてた漫画の発売日だ。イグニスに頼むことも出来なくはないけど、やっぱこういうのは自分で手に取って買わないと、だよな。

無事に近所の本屋で目当ての本を手に入れた俺は、店内の涼しさに後ろ髪を引かれながらも外に出た。いくら曇っていると言っても夏であることに変わりはない。晴れている日に比べればだいぶマシだが、外に出るとすぐにこの時期独特の湿気が全身に纏わりつく。
クーラーのありがたみが身に沁みるな。あれを初めて開発した人間は間違いなく天才だ。

さて、さっさと帰ろう。涼しい部屋で漫画を読もう。そうこうしてるうちにイグニスが来て、4人揃って、あっという間に夜が来て、騒がしく今日が終わるんだろう。
この歳になって今更自分の誕生日に浮かれるようなことはないけど、気遣いとは無縁のメンバーで過ごす空間を想像すれば自然と気持ちは上を向く。
見慣れた道をどことなく軽い足取りで通り過ぎていく。しかしいつもの近道である、大きな通りから一本入った路地に曲がったところで、俺の足は止まった。
 

「…イグニス?」

 

3メートル程先だろうか、小さな袋を持った一人の男の後ろ姿が目に入る。あれは間違いなくイグニスだ。
何でこんなとこに?俺のマンションに来る時はいつも車のはずなのに。
名前を呼ばれた男はすぐに振り返ると、早足で目の前まで来た。やはり本人だったらしい。

 

「何だ、出掛けていたのか。てっきり昼寝でもしているのかと思ったぞ」

 

イグニス曰く、車でマンションに着いてから調味料の買い忘れがあったことに気が付いて、買ってから部屋に行くって伝えるために電話したけど俺が出なくて、そのまま買い物に行ってたらしい。そういや鍵と財布しか持ってこなかったな。
普段なら不用心だとか何かあったらどうするつもりだとか言われてたんだろうが、今日はお咎めナシだった。自分も買い忘れがあったからってことなのか、今日は誕生日だからってことなのか。

 

「んで、買い物は終わったのかよ」
「あぁ。お前ももう用が済んだのなら、行こう」

 

どうせ行き先は同じだ。小さく頷いてから隣に並んで歩き出す。
まさかこんなとこでこいつに出くわすなんてな。車に乗せてもらうことばかりだからこうして街中を一緒に歩いていること自体違和感がある。今日はさすがのイグニスも半袖のシャツでラフな格好だからまだいいが、仕事の時みたいな感じでこの辺歩いてたらもっと違和感やばかっただろうな。
実際そんなに歳は離れてないのに、仕事中のかっちりした服の時は並んでると特に離れて見えるらしい。前にプロンプトに言われた。歳の離れた兄弟みたい、だってさ。
こいつが老けてんのか俺が幼く見えんのかその辺はあんま考えたくねーけど。出来れば前者であってほしい。こう見えてまだ身長伸びてるし。

横目でこっそりと服装を観察しながらそんなどうでもいいことを考えていると、不意に頬のあたりに何かが触れる。よく見るとアスファルトの上にぽつりぽつりと小さな跡が付いている。
これはもしかしなくても。

 

「…雨か?」
「だな。さっさと戻らねーと…」

 

イグニスもすぐに気が付いたようで、確かめるように手のひらを空に向けて立ち止まっている。
しかしそうこう話しているうちに雨はあっという間に勢いを増す。瞬く間にザァザァと音を立てて、あろうことか容赦なく降り始めた。

 

「嘘だろ!?」
「ひとまず屋根の下へ、急げ…!」

 

マジかよ、あまりにも急すぎる。
手に持った本屋の袋を胸に抱きかかえながら、慌ててすぐ近くの建物の軒下に2人揃って飛び込んだ。
手書きの看板が壁に立てかけられているが、その内容からおそらくここは居酒屋か何かなのだろう。今の時間は営業していないらしく人気はない。

 

「何なんだよ急に!」
「にわか雨か。少しすれば落ち着くだろう」

 

空に向かって思わず叫ぶ。降り始めたかと思えばものの数秒で土砂降りだ。そんなに長い間打たれていたわけでもないのに、髪からもぽたぽたと雨が滴る。この気温の中雨で濡れるとか、マジでないわ。風が強くないことだけが唯一の救いだ。
ここからマンションまでは10分以上かかる。さすがにこの雨の中を走るのは憚られるよな。いわゆるバケツを引っくり返したような降り方だし、万が一買ったばかりの本が濡れるのも嫌だ。
ツイてねーな。早く止んでくれることを祈るしかなさそうだ。

イグニスも同じような心境のようで、小さく溜息をついている。かと思えばおもむろにポケットからハンカチを取り出して、広げて…俺の頭を拭き始めた。

 

「…ちょ、何すんだよ…!」
「そのままだと風邪を引く。いいから大人しくしていろ」

 

有無を言わさずわしゃわしゃと髪を拭かれてしまう。てかそれはお前だって同じだろ。
相変わらず心配性っつーか過保護っつーか…自分のことを二の次にし過ぎなんだよな、こいつ。
どうせこれ以上言っても聞かないことはわかってるから、仕方なくされるがままになっておく。

にしてもあれだな、こうされていると去年のことを思い出してしまう。
何故なら、あの日からこいつは時々俺の頭を撫でてくるようになったからだ。幼い頃は何かをして褒められる時なんかにたまに撫でられていた記憶があるが、それも小学生くらいまでの話だ。でも去年の誕生日に一度撫でられてからはまた元に戻ったような気もする。
今頭に触れられても冷静でいられるのはだいぶ慣れてきた証拠だと思う。慣れてしまう日が来るなんて想像もしてなかったな。出来るはずがない。

多分俺がやめろって言えばこいつはすぐにでもやめるんだろう。高校生にもなって撫でられるとか普通に考えたら反抗してもよさそうなもんだけど、…まぁ、このくらいなら別にいい。
何より俺を撫でている時のこいつはやたらと嬉しそうで、その姿を見るのは嫌いじゃないから。それこそ一年前の今日、随分と満足げに撫でてきたものだから、つい俺まで手が伸びちまったんだよな。
そのあとやり返されて色々台無しになったけど。

 

「ノクト、去年のことを覚えているか?」

 

アスファルトに叩きつけられる雨を見つめながら思い起こしていると、隣から聞こえる声がそれを遮る。
…びっくりした。超能力でも持ってんのかと思った。去年のことって一体どの話だ…?
こっそりと身構える俺をよそに、髪を拭き終わったらしいイグニスはハンカチを畳みながら続けた。

 

「今年はどうするのか、2人には聞いたのか」
「…あー、特に聞いてねぇけど」

 

よかった、そっちの話か。いや全然よくはねぇけど。つまり今年は俺の部屋に泊まるか泊まらないのかって話だ。
去年はプロンプトもグラディオも泊まらずに帰って、じゃあイグニスはどうすんだって聞いても最初はのらりくらりと躱されて。今以上に色んな余裕のなかった俺は、こいつに少し当たってた。あんま思い出したくねーな、この話は。
とは言っても今この話題を避けたところで、いつかは必ず話さなければいけないことだ。じゃないと土壇場でまたくだらない意地を張ってしまうかもしれない。

 

(けどまさか俺から泊まってほしいとか…言えないしな)

 

あの時とは何となく距離感が変わってきているとは言え、そこまでのことは口が裂けても言えない。実際どうするかは自由だ。したいようにすればいいって思うし、何事も強制したくないって考えは変わらないから。

 

「なら…2人はどうあれ俺は泊まっても構わないか?またゆっくり話がしたい」
「…!」

 

ちゃんとあいつらにも聞いとけばよかったななんて悠長に考えている場合ではなかった。
表情ひとつ変えずにさらりと言うものだから、たった一言で俺の頭の中はぐちゃぐちゃになった。待て、これはどう返すのが正しい?率直に言えばまた時間を気にせず共に過ごせるのは願ってもない申し出だが、冷静に考えてイグニスが家に泊まることを俺が喜ぶのはやっぱ変だよな?

 

「…つっても、あいつらも泊まるならゆっくり話なんてできねぇだろ」

 

泊まっていいに決まってるだろとは言えない。けど泊まりたいと言ってくれていることを否定したくない。結果、出てきたのは曖昧な返答で。

 

「確かにそうかもしれないな。その時はその時だ」

 

イグニスは変わらない調子で、止む気配のない雨を見つめながら言う。
男4人、いつものメンバーといるのは一番気楽。4人でいるとくだらない話が何故だかいつまでも弾んでしまう。だから一昨年みたいに深夜まで騒ぐのも当然楽しいはずで、去年は出来なかったことだしそうなれば俺も嬉しい。

ただ、だとすればこうしてイグニスとゆっくり話が出来るのは今だけか。予定になかった街中での鉢合わせと通り雨、そして二人きりでの雨宿り。部屋に戻ればイグニスは料理から手が放せなくなるだろうし、その間はゆっくり話をするなんてきっと無理だ。

 

(…二人きり、か)

 

またもや去年のことを思い出す。
グラディオたちが帰ると言い出した時の俺は、イグニスと二人だけにはなりたくないと思っていた。その理由はほんとにくだらなくて、ひどく自分勝手だった。
あの頃はイグニスといると自分が自分じゃないみたいに思えて、その理由が自分にもわからなくて、…わかりたくなくて、二人になることを一方的に避けていた。
けどそんなのは建前だったって今ならわかる。実際あの後は何だかんだ言って普通に過ごせた。イグニスもすっかりいつも通りの感じだったと思う。

正直泊まる泊まらないの話をしてた時は心穏やかじゃなかったけどな。緊張とかイグニスの表情とか、…額に押し付けられたあの感触とか、すぐに思い出せる。
あの夜は俺にとってある意味特別な日だった。あり得ないことが起きて、でもそれが忘れられなくて、恥ずかしさももどかしさも嬉しさも全てひっくるめて大切な日だったって思える自分がいる。

だったらいつか今日が過去になって、この瞬間を大切だったと思える日も来るだろうか。今は雨の中で待ちぼうけて、去年のことばっか振り返ってるだけの時間だと感じていても。
なら今すべきことは、ただ雨が止むのを待つことだけじゃない気がする。
1年に1度の自分の誕生日、ならば俺は少しでも進みたい。
あれから1年、あの時の俺には出来なかったことがある。でも今なら。

生温い微風が土のような草のような雨の日の匂いを連れてきて、鼻を掠めた。それに背を押されるように、いつの間にか下げていた目線を上げて、隣に立つ自分よりやや背の高い男に体を向ける。

 

「………あのさ、イグニス」

 

そう、去年よりもっと近付くんだ。
もちろんこんなこと、始めからしようと思ってたわけじゃない。でもやってみよう。深く考えたら多分出来なくなるし、考え始める前に行動に移してやる。
そっと深呼吸をしてから少し背伸びをした。薄目を開けたまま息を止めて、イグニスの額に前髪の上から唇を押し付ける。これは去年、こいつに俺がやられたことだ。

 

「!?ノ…」
「俺、去年より2センチ伸びた」

 

すぐに離れて、雨の音よりもうるさい心音は聞こえないふりをして、震える手をぎゅっと握り込む。わざと冗談めいた笑顔を作ってみた。
これは仕返しって意味じゃない。身長が伸びたのは本当で、去年よりも少しだけ近付けるような気がしたから。思いのほか簡単に出来てしまったことに動揺はすれど後悔は微塵もない。

一瞬触れただけの唇にはわずかに濡れたような感覚が残っていて、髪が雨で濡れてしまっているのだろうということがわかる。思わず唇を噛み締めてしまいはっとする。やばい、今の見られてないよな…!?今のはだいぶ危ない奴だろ。
慌てて顔を覗き込む。しかしそこには驚いて固まっているイグニス…なんてものはいなかった。

 

「……っ、」

 

固まるどころか目が合うなり急に笑い始めた。おい、何だよそれ。人が必死にやったっつーのに。笑うとこじゃねーだろ。

 

「これは真似しないんじゃなかったのか?」

 

額を手で押さえながらまだ笑っている。どうやら噛み締めたとこは見られてなかったらしく、まずは安心。それよりも随分と細かいこと覚えてんのな。確かに真似しねーぞって言った記憶はあるけど。

 

「仕方ねーだろ。だって…」
「…だって?」

 

そこまで言って口ごもる。やべ、口が滑った。一言多かった。
しかし口に出してしまった後に気が付いてももう遅い。イグニスは俺の言葉を聞くなり興味津々で、わざとらしく距離を縮めてこちらを覗いてくる。
眼鏡の奥の瞳は明らかに楽しげだ。自業自得とは言え悔しい。てかなんでそんなに近いんだよ。顔の距離、多分10センチもないぞ。

 

「…あの時、マジで驚いたし悔しかったし…」

 

耐えきれずに目を逸らすと同時に素直に白状した。
こんなこと言ったらもっと笑われるに決まってる。わかってるけど、普段よりも近い距離に平然としてられるわけがなかった。…ほら、案の定吹き出してやがる。
すぐに視線を戻すとイグニスは声を殺しながら肩を震わせていて、その屈託ない表情にあっという間に目を奪われる。ここまで緊張感のない表情はあまり見られるものではない。まさか長い付き合いの俺だけに見せてくれる顔だったりするのか?…なんて、さすがに自惚れだろうか。
くすぐったさと勝手な優越感、それから少しの甘ったるい感情に押し潰されそうになる。
こういう時に痛いほど思い知らされるんだ。俺はこいつには敵わないなって。

 

「あぁそうだ、そういえばまだ言っていなかったな」

 

ひとしきり笑った後にイグニスは何か思い出したように呟いた。気付かれないように一度深呼吸をして、何とか気持ちを切り替える。
とは言え今度は何だよ。口には出せないが身構えてしまう。これ以上まだ何があるんだ。
す、とイグニスが息を吸い込む気配がする。雨が降ってるってのにこんなことまでわかってしまうのは、多分距離が近いせいだ。

 

「…誕生日おめでとう、ノクト」

 

真っ直ぐに真剣な目で見据えられ、一言。
一瞬、息をするのを忘れてしまった。今の今まで俺をからかって笑っていたとは思えない。

 

「来年の今頃はお前も高校を卒業して、これまでのように過ごすことは少なくなるかもしれない。だから今日は、いつも以上に腕によりをかけた料理を振る舞おう」

 

言うが早いか再び頭を撫でながら、イグニスは続けた。
ぽんぽんとまるであやすかのような優しい仕草とは裏腹に、言葉の通りどこか得意げな表情が目に入る。これはよっぽど自信があると見た。
撫でてもらえたのは嬉しいが、それよりも笑いがこみ上げてしまう。そこは普通、だから今日は楽しもうとか言うとこじゃね?確かに料理の腕は認めるけど、よりによってそこかよ。突っ込みどころがありすぎて追いつかない。

 

「何だそりゃ…?随分とやる気な」
「当たり前だ。覚悟しておけ」

 

ドヤッ。漫画だったらそんな効果音が付いているであろう、完璧なドヤ顔。しかも覚悟しとけって、悪役のセリフかよ。あー、この顔あの二人にも見せてやりてぇな。これもなかなか貴重だぞ。
…ま、見せてやれたとしても見せてやんねーけど。

 

「…はいはい、楽しみにしとくわ」

 

これは俺だけの特権ってことで。一応今日誕生日だしな、俺。
レアなイグニスを目の前にしながら、頭に手を乗せられたまま、そんなことを本気で考えてしまう。
…やっぱ、別に自惚れでもいいか。いつか今日のことを思い出す時、今の気持ちもちゃんと思い出せたらそれで。あの時は自惚れてたなって笑い合えたら、十分幸せだと思う。いつかのお前とな。

雨の勢いはまだ衰えていなくて、雲は厚くて風はぬるい。ここを離れるまではまだ少し時間が掛かるだろう。
だったらその時が来るまで、とことんくだらない話でもしていよう。
何だって構わない。今この瞬間の気持ち、これでもかってくらい詰め込んで、去年に負けないくらい大切な日にしよう。

 

街中の小さな店の、狭い軒下。通り雨がくれた愛おしい時間。
今だけは切なさに蓋をして、お前の隣で笑ってたい。
…こんなの、わがまままだろうか?

 

 


止まない雨に願った日

 

 

 

 

 

 

 

***

お疲れ様でした。いや、今回ほんとに近年稀に見る難産でした。色々な遍歴を重ねまくったお話です。
また続編でいいのかすごく悩んだのですが、書いてよかったです。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

 



と言いつつ冒頭に書いたように補足しないとようわからんぜって話になった気もするので自己満足で補足します。ここからは読みたい方のみどうぞ…。

最初の話だと王子のイグさんに対する気持ちが曖昧なままでした。でも1年前のことをきっかけに、少しずつ少しずつ触れ合いが多くなっていく中で、心境の変化とそれに対する自分の考え方が変わっていったというか、育っていった。そんな前提の元書いてました。
いやそんなのわかるかーいって話なんですけど。ほんとすみません。笑
2年生の誕生日と今回の3年生の誕生日の間の話は書くかどうか未定です。もはやそうなってくると誕生日関係なくなりますし…w

雨の中で話してる二人、っていう図を書きたくて書いたのですが、実は別CPで書くことも検討した末にやっぱり主従にさせたいなってことでこうなりました。が、我慢できなくなったら書くかもしれません…書けるかなぁ…。